サッカーおじさんのパパママ応援ブログ

サッカーキッズのパパママへお役立ち情報を発信します!

【ジュニア・ジュニアユース】センターバック同士の横パス

ヨーロッパサッカーで

センターバック同士が2度3度と横パス交換をしているシーン

よく見かけると思います。

 

「あれはなにをしてるの?」「時間稼ぎ?」

と思われるかもしれません。

実はあのプレーには「サッカーの本質」が隠されています

 

あのプレーには「敵の視線を動かす」という狙いがあります。

ボールを動かして敵選手の視線を動かしているのです。

では、敵の視線を動かすとなぜいいのか。

 

ディフェンス側の選手はかならずボールの位置を確認しています。

また、同時に自分の周りにいる敵選手の位置や動きも確認しています。

ボールと敵。同時に複数のものを認知しないといけないのです。

 

この認知。

対象が動いていなければ簡単です。

ですが、動いていたらどうでしょうか?

 

別々に動く2つ以上の対象を認知し続けするのはとてもむずかしいことです。

移動するたびに視線を動かしてその場所を再確認しなければなりません。

短時間では間にあわず認知がずれていきます

 

認知がずれたらどうなるか。

ボールを見れば敵選手をフリーに敵選手を見ればボールを見失います。

ディフェンスにすきができるのです。

 

この状況を作るためにセンターバック同士でボールを動かしているのです。

 

センターバック同士が繰り返す横パス。

一見意味がなさそうですが、

「ディフェンス側の認知をずらす」という非常に効果的なプレーなのです。

 

マンチェスターシティのグラウディオラ監督は

「1度の攻撃でボールを15回動かせ」と話しています。

攻撃の始まりはセンターバック同士の横パスからというのがほとんどです。

 

このプレーの意味が分かるとサッカーの理解度がぐっと深まります。

楽しさも増すはずです。

ぜひ、お子さまに教えてあげてください。